韓国語のことわざ集!人生の教訓を教えてくれる素敵な言葉11選

日本では、小学生から学校で多くのことわざを習い、さらにはことわざを人生の教訓として掲げている人は多いですが、韓国にもことわざはあるのでしょうか。
実は韓国語にも、人の背中を押すことが出来るような、素敵なことわざはたくさんあります。
この記事では、韓国語のことわざについてお伝えします。

작은 고추가 더 맵다(チャグン コチュガ ト メプタ)

小さいトウガラシが、もっと辛い

年齢が若くても、しっかり仕事をこなせる人や、身体は小さくても運動神経が優れている人、また外見は小さくても機能的に優れているものの例え。
韓国では、キムチやトッポギなど料理に欠かすことのできないトウガラシですが、そのトウガラシを用いたことわざです。
実際に、イタリアなど西洋で生産される見た目は小さなトウガラシの方が、韓国で用いられるトウガラシよりも辛味があると言われています。

【単語】작다:小さい・고추:トウガラシ・:もっと・맵다:辛い

비 온 뒤에 땅이 굳어진다(ピ オン ティエ ッタンイ グドジンダ)

雨が降った後、地面が固まる

人は雨が降るのを嫌うが、雨が降ったあとの方が、かえって地面が固く締まり、良い状態になる。
日本語の「雨降って地固まる」と全く同じように、嫌なことがあってもそのあとはかえって、良い状況になることを表します。
ポジティブに考えたいときに使える言葉です。

【単語】:雨・오다:(雨が)降る・:あと・:地面・굳어진다:固まる

 

가는말이 고와야 오는말이 곱다(カヌンマリ ゴワヤ オヌンマリ ゴプタ)

行く言葉がきれいなら、来る言葉もきれいだ

他人に対してする言葉や行動を良いものにすれば、他人から受ける言葉や行動も良いもののなる。
日本語では、「売り言葉に買い言葉」という言葉がありますが、まさにその反対の意味の言葉です。
自分の言動は、そっくりそのまま自分に返ってくるという意味で使われます。日々、気を付けたいものです。

【単語】가다:行く・:言葉・오다:来る・곱다:きれいだ

 

시작이 반이다(シジャキ バニダ)

始まりが半分だ

どんなに難しいことでも、初めてしまえば半分終わったようなものだ。
韓国人が、何か悩んでいる人に対して良く使う言葉です。
どんなに困難だと思っていたことでも、始めてしまえば意外に簡単なこともあるし、どうしようか迷っている時が一番苦しい時で、始めてさえしまえば、半分終わったようなものだという意味です。

【単語】시작:始まり・:半分

 

일소일소 일로일로(イルソイルソ イルロイルロ)

一笑一少 一怒一老

一度笑えば、一度若返る。一度怒れば、一度老いる。
日々、笑って過ごしていればその分、若々しく長生きすることができ、その反対も然り、という意味です。
漢字で使われることもあり、額縁に入れて家に飾られていたり、この言葉を座右の銘にしている人もいるようです。

【単語】:一・:笑、少・:怒、老

 

하늘이 무너져도 솟아날 구멍은 있다(ハヌリ ムノジョド ソタナル クモンウン イッタ)

空が崩れても、飛び出る穴はある

どんなに困難な状況でも、それを切り拓く方法は必ずある。
落ち込んでいる人に対して、「止まない雨はない」と同じような意味合いで使うことのできる言葉です。

【単語】하늘:空・무너져다:崩れる・솟아날다:飛び出る・구멍:穴・있다:ある

 

세월이 약이다(セウォリ ヤギダ)

歳月が薬だ

どんなに辛いことも、月日が経てば消えてなくなる。
日本語でも「時が解決する」とよく言うのと同じ表現です。どんなことよりも、月日が流れるのを待つのが、一番効果的だということです。

【単語】세월:歳月・:薬

 

모르는 게 약이다(モルヌンゲ ヤギダ)

知らないことが薬だ

知らぬが仏。
知識は人間の役に立つことですが、自分にとって悪いニュースは一度耳に入れてしまうと、気にし過ぎてしまったり、悩み過ぎてしまったりすることがあります。
たまには、何も知らないということが一番の得策になることもある、という意味です。

【単語】모르다:知らない・:薬

 

무소식이 희소식이다(ムソシギ ヒィソシギダ)

無消息は喜消息だ

便りがないのは、いい知らせ。
日本でも、携帯電話などが発達する前は、離れた人との主な連絡手段は手紙でした。韓国でも同様で、実家を出ていった子どもたちの状況を気にしていた時代に出来た言葉だといわれています。
現在は、携帯電話などの普及であまり使われなくなったこの言葉ですが、日本にも韓国にも、同じ言葉があるというのは面白いですね。

【単語】:無・소식:消息・:嬉

용의 꼬리가 되느니 뱀의 머리가 되는 게 낫다(ヨンエ ッコリガ テヌニ ベメ モリガ テヌンゲ ナッタ)

龍の尻尾になるより、蛇の頭になる方が良い

大きなもののビリよりも、小さなものの一番になる方が良い。
韓国は学歴社会で、一般的には、有名大学に通って、大企業に就職することが「成功」と言われます。
しかし、この言葉にあるように、例えば「トップレベルの大学の授業にやっとついていくよりも、程々の大学を首席で卒業する方が良い」や、「大企業でもずっと平社員でいるよりは、中小企業の社長の方が良い」という考え方も浸透しつつあります。

【単語】:龍・꼬리:尻尾・되다:~になる・:へび・머리:頭・낫다:良い

 

꿩 먹고 알 먹다(クォン モッゴ アル モッダ)

キジを食べ、そのタマゴも食べる

一石二鳥。
日本語の一石二鳥と同じ言葉です。何か一つのことで、二つの利益を得られることを言います。

【単語】:キジ・먹다:食べる・:タマゴ

 

まとめ

韓国には、日本と全く同じ意味を持つことわざもあれば、正反対の意味を表す言葉もあります。
また、やはり韓国というお国柄をよく表すような言葉もあり、知れば知るほど、面白い発見がたくさんあります。
悩んでいたり落ち込んでいる友人に何か励ましの言葉をかけたい時も、ただ「元気出して」というよりも、ここに出てきたような言葉を添えると、より気持ちを伝えることが出来るかも知れませんね。