韓国語を勉強するときに、一番のモチベーションや実力アップになるのは、韓国人の友達とお喋りをたくさんすることです。
「韓国語でもっとたくさん話したい」と感じ、たくさん実践することは、上達のスピードのアップももたらしてくれます。
さて、そんな友達とお喋りをしていると、自分の気持ちや感情をもっと表現したいと感じるでしょう。そんな時、ただ「嬉しい」よりも「とても嬉しい」などと、強調の言葉を自然と使えるようになると、より会話も楽しくなります。
この記事では、「とても」を意味する韓国語について、具体的な例文も交えながら詳しくお伝えします。
よりストレートに自分の感情を伝えられるように、ぜひマスターしていきましょう。
「非常に」という意味を含む表現
아주(アジュ)
아주(アジュ)は、「とても」という意味を表す言葉の中でも「非常に」という意味合いの強い言葉で、強調具合も他の言葉よりも大きくなります。
아주(アジュ)の後ろには、動詞を付けることも、名刺を付けることも出来るのが特徴です。
ただし、話し言葉として使うよりは、どちらかと言うと書き言葉として使われることの方が多いです。
また、아주(アジュ)のあとに否定的な言葉を続けると、「全く~だ」というようにネガティブで否定的な意味を表すようにもなります。
“아주 재미있어요.(アジュ チェミッソヨ)”
とても面白いです“여기 아주 시골이네.(ヨギ アジュ シゴリネ)”
ここ、とても田舎だね“아주 모르겠어요.(アジュ モルゲッソヨ)”
全く分かりません
日常的によく使う表現
너무(ノム)
韓国のドラマや歌詞などによく出てくる너무(ノム)も、「とても」を表す言葉です。
直訳すると「あまりに」、「ずいぶんと」という意味ですが、そこまで堅苦しくなく「とても」という意味で日常的によく使います。
너무너무(ノムノム)などと、複数回続けることで、より強調度合いを強めることも出来る言葉です。
友達に携帯でメッセージを送る時などは「넘(ノン)」と略して使うことも多いです。こんなに短い単語でも略してしまうところは、何でも「빨리 빨리(パルリパルリ)「早く早く」」しようとする、韓国人の国民性なのかもしれません。
“너무 좋다!(ノム チョッタ)”
とても良い!“이거 너무 매워요.(イゴ ノム メウォヨ)”
これ、とても辛いです“그 사람 넘 잘생겼어!(クサラム ノム チャルセンギョッソ)”
その人、とてもかっこいい!
かしこまった表現
대단히(テダニ)
これは、대단하다(テダナダ)という「凄い」という意味を表す形容詞の副詞形です。
대단하다(テダナダ)は、例えば「대단해!(テダネ)」と言えば、何か相手の言動に対して「すごい!」と驚きや、称賛を伝えることのできる言葉です。
一方、副詞形の대단히(テダニ)は、友達同士の会話で使うというよりは、かしこまった場で使うことの多い表現だといえます。
例えば、デパートの案内放送などで「(ご来店)誠にありがとうございます」という意味で、대단히 감사합니다(テダニ カムサハムニダ)と言うことがあります。
実際に日本のデパートでも、日本語のアナウンスに続いて韓国語のアナウンスが流れる時に使われていることもありますので、ぜひ注意して聞いてみて下さい。
“대단히 감사합니다.(テダニ カムサハムニダ)”
誠にありがとうございます“대단히 죄송합니다.(テダニ チェソンハムニダ)”
大変申し訳ございません
「やけに」という意味合いの表現
되게(テゲ)
これは日本語のニュアンス的に、「やけに」や「やたら」、「ひどく」という意味合いの強い表現です。
元々は、「되게 더워(テゲ トウォ)「やけに暑い」」などと、否定的であったり、マイナスイメージだったりするものに対して使っていましたが、現在は肯定、否定関係なく、そのまま「とても」の意味で使われます。
特に、若者同士が会話の中で良く使う表現で、かなりフランクな印象を受ける単語ですので、丁寧な表現をする必要がある場合や、目上の人に対して使うにはあまり適しません。
“되게 더운 날이다.(テゲ トウン ナリダ)”
やけに暑い日だ“되게 비싸.(テゲ ピッサ)”
ひどく(価格が)高い“되게 추워.(テゲ チュウォ)”
やけに寒い
状況の変化に対して使う表現
많이(マニ)
많이(マニ)は、「たくさん」という意味で使うことの多い言葉ですが、「とても」という意味でも使うことが出来ます。
「とても」という意味で使う場合には、ただ単に強調の意味を表すだけでなく、以前と比べて「とても~になった」と言いたい時に使います。
例えば、後ろに「キレイだ」という意味の예쁘다(イェップダ)を付けて、「많이 예쁘다(マニ イェップダ)「とてもキレイです」」とはあまり使いませんが、「많이 예뻐졌네요(マニ イェッポジョンネヨ)「とてもキレイになりましたね」」であれば、「(以前と比べて)とても~になった」という意味になるので、使うことが出来ます。
“많이 좋아졌어요.(マニ チョアジョッソヨ)”
とてもよくなりました“많이 컸네요(マニ コンネヨ)”
(小さな子どもに対して)とても大きくなったね“나는 살을 많이 뺐어요.(ナヌン サルル マニ ペッソヨ)”
私は、かなり痩せました
親しい相手との会話で使える表現
엄청(オムチョン)
「とても」を表す言葉の中でも、かなりフランクな表現として使う言葉です。
丁寧な表現や目上の人に対して使うには適していませんが、友達との会話の中ではみんなが良く使う表現です。
日本語では、「めっちゃ」や「とっても」などに当たる言葉だといえます。
“이거 엄청 싸다!(イゴ オムチョン サダ)”
これ、めっちゃ安い!“엄청 부끄러워 죽겠어.(オムチョン プックロウォ チュッケッソ)”
めっちゃ恥ずかしくて死にそう“엄청 좋은 노래(オムチョン チョウン ノレ)”
とっても良い歌
「マジ」のような意味合いの表現
진짜(チンチャ)
こちらも、엄청(オムチョン)と同様にフランクな表現として使う「とても」です。
「マジ」や「超」が直訳に当たりますが、その後の言葉を強調する意味合いで良く使われます。
“진짜 사고싶어.(チンチャ サゴシッポ)”
マジで買いたい“토끼 진짜 많이 있네!(トッキ チンチャ マニ インネ)”
うさぎ、超たくさんいるね!
まとめ
会話の中で、状況や気持ちを強調する時に、何気なく使っている「とても」ですが、日本語でも「超」や「すごく」、「めっちゃ」など似たような意味合いの言葉がたくさんあるように、韓国語でも表現の仕方はたくさんあります。
状況や、話している相手によって自然と使い分けられるようになると良いですね。