日本で一番基本的な挨拶に「こんにちは」があります。
海外で日本語を学ぶときも「こんにちは」を最初に教えるほど、大切な言葉として認識されています。
この挨拶の基本である「こんにちは」は、韓国でどう表現するのでしょうか。
この記事では、「こんにちは」を意味する韓国語について、具体的な例文も交えながら詳しくお伝えします。
いろんな表現を覚えて、それぞれの場面にピッタリなフレーズを使ってみましょう。
どんな時でも使える「こんにちは」
안녕하세요(アンニョンハセヨ)・안녕(アンニョン)
「안녕하세요(アンニョンハセヨ)」は、日本で一番有名な韓国語ではないでしょうか。
この안녕(アンニョン)という言葉は「安寧」という意味で、相手の体調や機嫌を伺う表現です。
しかし、実際は挨拶言葉として使われていて、英語の「Hello」のように時間に関係なく使用することができる表現です。
つまり、「おはよう」、「こんにちは」、「こんばんは」、全て안녕하세요(アンニョンハセヨ)を挨拶言葉として使うことができます。
また、안녕(アンニョン)の後に、하세요(ハセヨ)や하십니까(ハシムニカ)をつけると敬語の表現になります。
友達との挨拶では、안녕(アンニョン)だけでもOKです。親しみが伝わるでしょう。
日本だけでなく韓国でも一番よく使われている挨拶言葉なので、必ず覚えておきましょう。
“선생님, 안녕하세요!(ソンセンニム,アンニョンハセヨ)”
先生、こんにちは!“안녕하십니까! 오늘도 잘 부탁합니다!(アンニョンハシムニカ.オヌルド チャル ブタッカムニダ)”
こんにちは!今日もよろしくお願いします!“안녕! 피아노 잘 친다는 얘가 너 맞지?(アンニョン.ピアノ チャル チンダヌン イェガ ノ マッジ)”
こんにちは!ピアノが上手な人って君のことだよね?
「Hi」を韓国語で
하이(ハイ)
英語で挨拶をするときに「Hi」という言葉を使いますが、韓国でも同じ意味で使われています。
短い言葉なので、軽く挨拶するときによく使う表現です。
ただ、使いやすい反面、親しくない相手に使うのは不自然なので注意が必要です。
また、年上や年配の方に使うのも失礼になるので、控えるようにしましょう。
“하이. 너 오늘은 과제 가져왔겠지?(ハイ.ノ オヌルン クァジェ ガジョワッケッチ)”
ハイ。お前今日は課題持ってきたよね?“아, 너도 여기 와있었구나. 하이!(ア,ノド ヨギ ワイッソッグナ.ハイ)”
あ、君もここに来ていたんだ。ハイ!“하이! 나 기억나? (ハイ.ナ ギオクナ)”
ハイ!私のこと覚えてる?
初めて会った人への「こんにちは」
처음 뵙겠습니다(チョウム ブェッケッスムニダ)
初めて会う人と仲良くなりたいときは、挨拶がとても大事ですね。
この처음 뵙겠습니다(チョウム ブェッケッスムニダ)は、直訳すると「初めてお会いします」という意味になりますが、初めて会う人に使える「こんにちは」のフレーズです。
처음(チョウム)は「初めて」を意味し、뵈다(ベダ)は「お会いする」という丁寧な言葉で、뵙겠습니다(ブェッケッスムニダ)とすることで謙譲語になります。
丁寧な表現であって、礼儀をもってふるまうときに言える挨拶で、ビジネスシーンやマナーを要する状況に使うと、良い印象を与えられる挨拶ですので、ぜひ使ってみてください。
“처음 뵙겠습니다. 이야기는 많이 들었어요.(チョウム ブェッケッスムニダ.イヤギヌン マニ ドゥロッソヨ)”
初めまして。話はよく伺っています“처음 뵙네요. 잘 부탁드려요.(チョウム ブェンネヨ.チャル ブタックドゥリョヨ)”
会うのは初めてですね。よろしくお願いします“처음 뵙겠습니다. 생각보다 미인이시네요.(チョウム ブェッケッスムニダ。センガックボダ ミイニシネヨ)”
初めまして。思ったより美人ですね
出会えたうれしいを込めて
반갑습니다(パンガッスムニダ)
韓国では出会えてうれしい気持ちを一言で表現できる言葉があります。
반갑다(パンガッダ)という言葉で、初めて会う人に使うケースが多いですが、この挨拶の意味は「会うことから感じる喜び」であるため、久々に会った人に対しても使うことがあります。
「こんにちは」の代わりに挨拶の言葉として使え、明るいイメージなので、良い第一印象を作るためにも効果的なフレーズです。
“대단히 반갑습니다. 이쪽으로 들어오시죠.(デダニ パンガッスムニダ.イチョグロ ドゥロオシジョ)”
会えて大変うれしいです。こちらへどうぞ“여러분 모두 반가워요!(ヨロブン モドゥ パンガウォヨ)”
みなさんに会えて嬉しいです!“한동안 못 보다가 만나니 엄청 반갑다.(ハンドンアン モッ ポダガ マンナニ オムチョン パンガッダ)”
しばらく会わなかったけど、会えてとてもうれしいよ
久々に会った人への「こんにちは」
잘 지내세요?(チャル チネセヨ)
잘(チャル)は「よく」を意味し、지내다(チネダ)は「過ごす」を意味し、直訳すると「良く過ごしていますか」となりますが、日本語の「元気でしたか」とニュアンスと似ている表現です。
しばらく会ってない間、相手が元気にしてたのかを聞くことで、自然に話をつなげる挨拶言葉です。
久々に出会った人がいたら、ぜひこの言葉で挨拶してみましょう。
“아저씨 잘 지내고 있어요?(アジョシ チャル チネゴ イッソヨ)”
おじさん元気にしてますか?“1년만에 보네! 잘 지냈어?(イルニョンマネ ボネ.チャル チセッソ)”
一年ぶりだね!元気にしてた?“만나게 되서 반가워요. 잘 지내시죠?(マンナゲ デソ パンガウォヨ.チャル チネシジョ)”
お会いできてうれしいです。元気にしてますね?
「いかがお過ごしですか?」という挨拶
어떻게 지내세요(オトッケ チネセヨ)
先に紹介した表現ととても似ていますが、こちらの方はもっと具体的な話をしよう聞きたいときに使う挨拶言葉です。
어떻게(オトッケ)は「どうやって」を意味、지내다(チネダ)は「過ごす」という意味で、どうやって過ごしているかを伺う言葉になります。
他の「こんにちは」を意味すると組み合わせて、相手の近況を詳しく知りたいときは、この表現を使ってみましょう。
“요즘은 어떻게 지내고 계세요?(ヨジュムン オトッケ チネゴ ケセヨ)”
最近はいかがお過ごしですか?“이런데서 만나네. 요즘 어떻게 지내?(イロンデソ マンナネ.ヨジュン オトッケ チネ)”
こんなところで会うとはね。最近どう?“유학 동안 어떻게 지냈어?(ユハグ ドンアン オトッケ チネッソ)”
留学中はどんな感じだった?
ストレートに「久しぶりですね」
오랜만입니다(オレンマニムニダ)
知合いと久々に出会った場合、日本では「久しぶり」と言いますが、韓国では오랜만(オレンマン)という言葉を使って挨拶をしています。
오랜만(オレンマン)という言葉は、「古く」や「久しく」を意味する오래(オレ)と、「間」を意味する간만(ガンマン)という言葉を合わせ、오래간만(オレガンマン)の간(ガン)を略した言葉です。
오래간만(オレガンマン)とも使えますが、略語の方が発音しやすく簡単です。
久々に会った相手とは必ず使う挨拶なので、覚えておくと役立つでしょう。
“오랜만이네요. 살이 좀 빠지신 것 같은데?(オレンマニネヨ.サリ チョム パジシン ゴッ ガトゥンデ)”
久しぶりですね。少しやせたように見えますが?“오랜만이다! 이게 도대체 얼마만이야?(オレンマニダ.イゲ トデチェ オルママニヤ)”
久しぶり!これって一体いつ以来だろうね“오랜만이에요. 바빠서 인사도 못 했네요.(オレンマニエヨ.バパソ インサド モッ テンネヨ)”
久しぶりです。忙しくて挨拶もできませんでした
まとめ
「こんにちは」と言う挨拶は毎日する挨拶でもあるので、いろいろな形で言い換えて表現することができます。
さまざまな場面で自由に挨拶できるように、今回お伝えしたそれぞれのフレーズを使ってみてください。